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3/31【閉店】宇仁菅書店

宇仁菅(うにすが)書店 2012年3月31日(土)閉店

神戸市内で最も歴史のある古書店の一つ「宇仁菅(うにすが)書店」(同市灘区森後町2)が閉店する。創業から90年、妥協のない棚作りで多くの読書家に愛されたが、店主の宇仁菅民世(たみよ)さんが亡くなったため遺族が決断した。昨年11月から休業中だったが、今月5~31日に特別営業し、頑固店主が守り通した「知識の小宇宙」を公開する。(平松正子)

 大正末期、民世さんの父伍作(ごさく)さんが開業。34年前に民世さんが引き継いだ。文学や美術、歴史書などを広く深く集めた店内にはクラシック音楽が流れ、本を手渡す際は「ありがとうございました」と墨書きした和紙を添えた。阪神・淡路大震災で全壊したが「こんな時こそ本が必要」と2カ月余りで再開。被災者には割引販売するなど、誠実な人柄も慕われていた。

 昨年11月に手術後、一時は順調に回復していたが、今年になって体調が急変。2月21日夕、65歳で息を引き取った。最後まで本にセロハンを掛けたり値札を貼ったりと、開店に備えていたという民世さん。その遺志を継ぎ、妻みどりさん(64)と長女綾(あや)さん(33)が3月いっぱいの営業再開を決めた。

 「本は棚と向き合って選ぶものだと言い張り、ネット販売など考えもしなかった夫の仕事は、家族にとっても誇りでした。誰にも代わりは務まらないので店は畳むけれど、最後にこの空間を一巡りし、懐かしんでもらいたい」とみどりさん
ソースは神戸新聞

住所 657-0051 兵庫県神戸市灘区森後町2-3-25
アクセス 六甲道駅・阪急六甲
営業時間 10:30~21:00
定休日 日曜日
HP 宇仁菅書店
備考



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