9/30【閉店】湯の峰温泉 花や木の宿　伊せや

湯の峰温泉 花や木の宿　伊せや 2011年9月30日（金）閉館

日本最古の湯といわれる和歌山県田辺市本宮町の湯の峰温泉にある江戸中期・安永年間創業の老舗旅館「伊せや」（伊奈規雄さん経営）が廃業したことが、5日までに分かった。台風12号が影響したとされ、地元の旅館や観光関係者らは「歴史ある旅館の廃業は大変ショック」と表情を曇らせている。
東京商工リサーチ和歌山支店によると、「伊せや」はここ数年、世界遺産登録の効果が薄れて客足が伸びず、昨年には奈良であった平城遷都1300年祭の影響を受けた。年商はピーク時の1992年には4億円だったが、徐々に減り、昨年には6千万円まで落ち込んだ。今年、回復を目指したが、9月の台風12号が追い打ちをかけた。
「伊せや」は台風12号で休業し、9月末に熊野本宮観光協会に廃業を届け出た。菊池博子協会長は「本宮の温泉を一緒に守ってきただけに非常に残念」と話した。
地元では「湯の峰温泉の中心部で灯が消え、寂しい状態になっている」という。台風の後、10月に入ってほとんどの旅館や民宿は再開したが、関係者は「客足は戻らず、台風の打撃は大きい」と話している。
ソースは紀伊民報

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